2023年3月11日土曜日

12年目報告。

あの日、ぼくの目に映ったのは信じがたい光景だった。
すでに土地は整備されていたけれど、丘一つ先のまだ海の見えないところから全てがなかった。
ここにあったはずの建物、いたはずの人々...呼吸するのが苦しくなった。
道の先は崩れたまま、波止場ごと海に沈んでいた。
波は穏やかで、昇りはじめた太陽の光を浴びて輝いていた。
やり場なく狼狽える自分の有様とは裏腹に、心では「綺麗だな」と言う言葉がよぎった。
立ち尽くすぼくは水平線をただ眺め、溢れてくる涙を堪えた。
流れ落ちてはいけないものだと悟ったから。
ここへは来るべきではなかった、そう感じた。
人に誘われるがままぼぉっと歩いてはいけない場所だった、少なくともその時はまだ。

この日から、ぼくの懺悔にも似た活動が始まりました。
懺悔と言うにはあまりにも自己満足的なものだったけれど。
振り返ってみても、軽率な自分の上塗りで恥ずかしい。。

今年の節目に、ぼくのこのひとりよがりな活動を終えようと考えていました。
その前にもう一度、どうしてもあの海をこの目で見たくて、年明けてすぐに訪ねました。
調べてみたら絶景の温泉宿があったのでそこで一泊し、次の日、町を散策して帰途と言う計画を立てました。
今回は新幹線で仙台、からのレンタカーで海岸を辿るルートにしました。(このルートは道すがら観光地の松島に寄り道もできます)




満月の夜。
















そして日の出。
想像していた以上の絶景!














カモメ、餌待ち中。
めっちゃこっち見てたけど、、あげなかったよ...あげてもよかったのかな?














ずっと町の移ろいを見守り続ける神社。














こんなん発見したら突き進むよねぇ~。




















ここは強風注意、、。













整備された海岸。
夏なら泳いだ!!?




















なぜここにモアイ?と近づいて由来を知り"うるっ"。

























今年は13回忌。
一回り、それなりの長さを覚えるけれど、復興を考えるとこれからです。
それほどのことが起こったのだと、改めて感じます。
その地で営みを続ける方々にとってはなおさらでしょう。
人生に照らし合わせ、遠すぎる未来を想うのは途方もないので、人は節目を作り今を行くのでしょう。
忘れること、忘れないこと、留まれない命で、創り出す一瞬の連続。
これからは時折訪ねることで、町の未来に祈りを乗せたいと思います。

宮城県南三陸町公式ウェブサイト (town.minamisanriku.miyagi.jp)

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太平洋沖地震災害復興支援のため、南三陸町に寄付いたしました。

SUZUKI BED MUSIC-復興支援商品 /
not demonstration demo two(販売終了)2枚×2000=¥4000
真夜中クロール(現存する全て)76枚×2500=¥190000
計¥194000に気持ちを添えて¥200000です。

これまでお買い上げいただいた皆さま、ありがとうございました。
これからお買い上げいただく皆さま、ありがとうございます。

無題

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