2021年5月18日火曜日

[もがくは上等、我らの示す形。]

 GWに振り替えられたE:V30thワンマン"three stories"に向かい、第一回リハで俺らは久しぶりに集まった。
しかしすぐには音を鳴らさず、必然的に話し合いがはじまった。
大阪が三度目の緊急事態宣言を発令すると言う情報が入っていたからだ。
東京もこれに続くことは明白であった。
行えるならどんな状況であれやろうと決めていた。
先行き見えない中でも、だからこそ諦めたくはなかった。
とは言え抗いようのない状況が世界を覆いつくす。
30周年を迎えた2020年に、一度もファンのみんなに会うことができなかったEins:Vierは、再び中止か延期かの選択を迫られることになった。
さすがに再延期は日程的に厳しいかもしれない...本当は延期ワンマンのファイナルで、サプライズ発表しようと目論んでいたアンコールツアーをその代替としようと言う案がでた。
そして中止の代わりに一日だけ、無観客ライヴを行い配信しようか?とも。
考えまとまらず、なんとなぁくうなずくYツグと俺フミの横でLリーダーが「無観客なんてもうええやろおもろないわ!」とノーを出した。
苦笑いしながらも、「いつでもそうだったよな、やりたいことやろうぜっ」と心の中でつぶやいた。
インディーズの頃の俺らは、Lリーダーのカッチョイイかカッチョワルイかで物事が動いていたんだ、これでいい。
人はそれぞれ、考えまったく一緒なんてことがあるわけないのだから、バンドにとって一番重要なことは楽しみ喜びだけじゃない、不安悩み丸ごとひっくるめしっかりと意志をもち転がることだ。
ふっと気持ちが落ち着き、揺らいでいた目線が定まった。
こんなこと暴露(ちょっと大袈裟)すると、無観客配信観たかったって人もいるだろう。
半面、それでこそ!と感じてくれる人もいるだろ。
正解なんてない。
現状、結果どうなるかなんてのも解らない。
向かう先に、もはやサプライズでもアンコールでもなくなったプラスαな公演と再延期公演があり、やり切れるまで全力でEins:VierはEins:Vierとして突き進むまでだ。

それともう一つの考えが並行してある。
俺らの人生の一部と言っていいライヴハウスのことだ。
混乱がはじまった頃は、キャンセルに際しどっちが被るか等のお金に纏わる醜いせめぎ合いがあった。
でも今は歩み寄りだ。
もちろんみんな必死だから、綺麗ごとばかりは言ってられないけど。
公演するにあたっては出来得る限りの対策をとっているので、やるかやらないかの判断はもはや行政の打ち出し次第。
つまりやれるかやれないかだと俺らは捉えている。
見通せないからという理由だけで計画を無くせば、やれる時でさえ箱のスケジュールは空になってしまう。
加え、足りていない国からの援助さえでなくなる。
めいめいが、背負える範囲のリスクは引き受けないといけないのではないかと思ったりしてる。
これもまた正解なんてない。

まぁとにかく、これらが俺らの今現在の動機のすべて。
昔っから要領よくできず、イメージとは裏腹スマートには立ち回れない自分たちなりの攻め方なのです。
いつも身勝手でごめんと謝るのは‶止めて"、その代わりにE:V30th+1‶カッコいいとこ"みせるよ。

逢えるそのトキを想い焦がれながら...

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E:V30th+1
Live2021
"side stories"
"three stories"

無題

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